考え方の違う夫婦がともに癌患者になって
今日は私たちの診察日だった。
優しく爽やかな先生の笑顔にお目にかかれることは嬉しい。
’16年11月28日の入院治療開始時、私の病状は「非小細胞肺癌病期ⅢA」だった。
右肺下葉に1㌢強の原発肺腺癌があり、肺門リンパ節と縦隔リンパ節に転移していたようだ。
入院し適切な治療を施していただいたお陰で、一年を待たず「現在は寛解の状態です、癌のことは頭から離しもよいですよ」と主治医の先生はおっしゃって下さっている。
夫は出来たばかりの肺癌及び肝臓癌を4回の抗がん剤治療でいまは癌細胞を抑え込んでいただいている。
肝機能や腎臓の機能低下、糖尿値も高い。
だからといって数値を気にする性格ではない。
自分の身体は自分で自己管理してねと言うよりほかはない。
主治医の先生はどんな患者さんでも寄り添い共に歩んで下さっている。
何よりも心強く有難い存在である。
佐潟の白鳥がえさをついばんでいた。
夫はというと早寝早起き熟睡型、年中庭に出て身体を動かしている。
飲みたいアルコールを飲み、食べたいものを、時間をかけ、あじわいながらゆっくり楽しんで食べている。
食事はお魚類(干物)が好き、発酵食品類が好きなのだ。
必ずしもバランスの良い食事とは言えないが、規則的にしっかり食べている。
好きな食べ物をたべているから、食事が進まないということは殆どない。
これは生への「カギ」になるかもしれない。
蒲原平野、粟ケ岳は雪化粧している。
共働きをしている若夫婦は、万が一透析をすることになった時の事も心配しているのかもしれないと気づいた。
特に飲酒や存外の塩分の摂りすぎに少しは気をつけてもらいたいという。
周りからどんなに言われようと、今の食習慣を変える気は毛頭ないようだ。
脳科学者の講演を聴いたときのおはなしによると、結婚相手には本能的に正反対の人を求めるとか。
人類存亡には必要なことらしい。
今日も、異なる考え方を受け入れる懐の深さが求められている。