ランチで思いだす治療入院1週間目のころ
娘夫婦がランチに誘ってくれた。
がんを患った身だが、今はもとどおり変わりない味覚でランチを美味しくいただいた。
癌で入院していたその日を思い出した。
抗がん剤治療はことのほか副作用が強く出たようだ。
悪心、味覚障害があり食事が進まなかった。
しんどくて2回目の抗がん剤治療を延期していただいた。
その日は放射線治療5/30回目であった。
主治医の先生は「放射線治療は順調に行っていますよ」と、優しく爽やかな笑顔をみせてくださる。
うれしい。
看護師のみなさんからは、四六時中サポートをしていただいている、患者として大変心強いものだった。
普段家にいる主人と時間のやり繰りが出来る娘夫婦はその時々必要なものや、食べたいものを持ってきてくれる。
こんなに良くしてくれるとは有難い、感謝であった。
若夫婦は子育てしながら共働きをしている。
脇役をしていた私が、癌という病を患ったことで急に主役になった。
何もしなくていい、ホテルに泊まっているようだと友人に話していた。