「肺腺がん」と「素敵」な関係
わたしは肺腺がんが見つかり、治療を受けたのはいまから4年ほど前になる。
71歳目前のことだった。
すでに3人の子供たちに人生のバトンを終えていた。
それを受け継いで、それぞれの人生を歩んでいる息子や娘は心配することなく暮らしていた。
わたしの役目は終わっていたと、そのころ深く感じた。
とりたてて心配もなかったから、なるようになる、運は天任せなどの心境だった。
その反面、相反することだけれども、まだ死にたくない、死が怖いともがいていた。
主治医の先生始め、私をサポートして下さる看護師さん、病院のスタッフの皆さんに支えられ今を生きている。
お陰さまで、歳を追っているにもかかわらず体調がよく嬉しい、何より有難いことと感謝でいっぱいになる。
退院後2~3年ほどたったある日、次女は「あの当時、お母さんは死にたくないが全身から滲み出ていたよね」といっていたことがあった。
見苦しい場面だったのかしら? 一瞬ネガティブな気持ちになった。
最近、死にたくないは「素敵な命の肯定」・・ とてもいい言葉にめぐり合った。
「素敵」は、人生の中で心がけてきた私の大好きな言葉。
生きることが厳しい時代ではあるけれども、許されることならば、毎日のささやかな暮らしのなかに「素敵」な要素を見つけられたら嬉しい。
「素敵」な花色のパンジープティ・シャトン「フェリックス」(かわいい子猫のような)を植えました。
冬は縮こまって咲いていますが、春になり暖かくなるとたくさんの可愛いい花をみることができる、花期の長い草花パンジーなんですね~♪
(2020.11.15. 07.21 記す)