投票日はいつも夫婦一緒だったけれども
主人と結婚して初めて知識が豊富な人だと感心した。
それ以来マル夫さんから様々なことを教えてもらった。
夫婦の主従関係が次第に出来上がっていった。
婚家は裏表のない家族で、鷹揚さと気配りのバランスがとても良かった。
舅さんはいつも気持ちの平な人だったが、姑さんと夫マル夫さんは性格がよく似ていて喜怒哀楽が激しい方だった。
姑さんには、嫁の教育は結婚5年間が大事な時期とかで、家風になれない私は叱られられることが多かった、私はだんだん萎縮していった。
長男が産まれると、安心したのでしょうか、マル夫さんは仕事にうちこみ、退社後は職場の同僚との付き合いも多くなっていった。
マル夫さんは、頭の回転は良くて、仕事面ではほとんど筋書き通りになったし、現在までに残された業績は各所ある。
舅さんは、マル夫さんに置いて行かれそうな嫁の私に「H子さん、魅力的な女性になることだよ」と諭された。
マル夫さんに見合う女性になれるように、私は努力しようとこころに誓った。
魅力的な女性になれたかは??? だんだんおかしくなっていくおばあさんそのもの。
マル夫さんは、昭和10年代にしては珍しい一人っ子だった。
血気盛んな頃は、気のいい性格、いつも笑顔を絶やさず、多弁かつ雄弁な人という印象が強かった。
マル夫さんは、先のことは悩まない、後顧の憂いは持たない性格。
私とは正反対の性格だったので、私はマル夫さんを頼って相談したことは多い。
どうなるか分からないことを、ああだこうだと心配しない、終わってしまったことはたとえ後悔があったとしても返ってこないのだから
ただひたすらまえを向いて歩むだけだと、ポジティブな思考を教えてもらった。
そのマル夫さん、年齢相応の脳萎縮がある。(お互いだけれども)
高齢になると性格の強い部分がさらに強調され表れてくるらしい、(友人談)
彼の父親(舅)は好々爺だったが、マル夫さんはだいぶ違うタイプ。
独自の価値観を貫いてきたあなたほど、幸せな人生を歩んだ人はいないはよね。と私はいう。
一代でお店をブランドの人気店にしてしまった経営者の友人は、何かの話題の時に「根拠のない自信って、それは大事なことだそうよ」つい数カ月前にお聞きしたことだった。
大変な努力家の彼女も然りです。
「根拠のない自信」この人には先天的に備わっていたのかもしれない。
しかし、よる波には勝てないもの、マル夫さんは1年に1~2回ほど感情のコントロールがきかないことがある、私は怖くなることさえある。
年齢を重ねると思いもよらないことが出てくるもの。
29日の病院に行くときに、デパートの駐車場でことは起きた。
(彼はガラケーさえポケットに入れていれば、事足りた位のものだったのに。)
彼の性格なのでしょう、次の日はもう忘れてしまったようで優しい言葉をかけて来る。
引きずっている私は、今日は一緒に投票には行きたくない。。
投票日はいつも一緒だったけれども私は運動がてら歩いてゆくことに。
市民の皆さんの今日の日程の第一は、投票所にゆくことだったようでした。
出口調査を受けてきました。
写真は投票所近くで見かけた「アメリカヤマゴボウ」
アメリカ原産の帰化植物、耐寒性耐暑性のある多年草、ブドウのようだけれども有毒植物。
(2021.10.31 日曜日 11:31 記す)