ついに後期高齢者に
誕生日を迎えついに後期高齢者になった。
孫娘はインフルエンザに罹って学校を休んでいるが、息子夫婦が午前中と午後交代で休んで見守っているから、ひとまず心配はいらない。
わたしは独身のころ金融機関に勤めていた。
そのころから50年余りお付き合いのある友人Y子さんとの間に、フレンチレストランでランチをする約束の予定が今日だった。
インフルエンザの孫娘のことは気がかりであるけれども両親がつき添っていることもあり、自宅まで迎えに来てくれたY子さんと久しぶりにデートした。
その後、若いころからドライブ好きだったY子さんは、雪をいただいた遠くの岳を望みながら、新潟平野をあてもなくおしゃべりしながら車を1時間ほど走らせてくれた。
この年齢になると、目新しい話題などない、お互いに老いの繰り言になってしまう。
それで気が済んでしまう。
やはりとしである、眠くなってきた、「家に帰って昼寝でもしましょうか」、とY子さんから自宅まで送ってもらう。
しばらく休んでいると主人から「後期高齢者になったね、夕食を食べに行こうか」美味しい和食のお店を探しておくようにと。
主人もお店の店主さんとやはり若い時の話題に終始する。
現役のころは仕事に人間関係に大変だったと思ってはいたが、楽しいこともたくさんあったよう
「女房の前で初めて話すことだが」と楽しかった当時の思い出話に花を咲かせている。
70歳代になると、そのような類の話は、何のわだかまりもなくひとごとのように淡々と聞ける。
年齢を重ねることは良い面も多いことを知る。