頼もしい5代目
あまり記憶にない積雪のない新潟の冬だった。
主人は、樹木の冬囲いの竹を束にくくり、後片付けの力作業は孫息子に頼んだそう。
孫息子を「殿」と、ときにはニックネームで呼び、主人はとても頼りにしている。
10時にそれらを「ストック置き場」に片付ける作業を、孫息子がし始めた。
孫息子が、竹を束ねた三束を両手で抱え、軽々と持ち運んでいる姿が、私の部屋から見えた。
頼もしい! 私は時として5代目という。
保育園のころから中学生までスイミングスクールに通っていた。
高校の部活では、テニス部で活躍している。
身体つきはとてもしっかりしている。
高齢主人は半日かかる作業を、孫息子は30分で終えたという、有難い。
高齢になると「忘れた」「覚えていない」など若い時になかった原因による、老夫婦の意見の相違が生じてくるもの。
そんなときは孫息子が采配役をしてくれる、私たちにとっては頼もしい「殿」の存在でもある。