サバの味噌煮を作りながら思いだした過去のこと
私が肺腺がん治療で入院していたときに、長いお付き合いの友人R子さんが、遠いところご夫妻で病院までお見舞いに来てくださった。
入院の前にも後にも様々な面で友人は私に手を差し伸べて下さった。
多くの皆様のお陰さまで、私はいまはとても元気、感謝の日々を過ごしている。
ところが、その友人R子さんは、最近とみに全身症状が思わしくない状態に陥り、日常生活に支障をきたしている。
努力家のご主人は、社会人になってまもなく会社勤めのかたわら猛勉強され、そのご努力の甲斐があって難関の国家試験に合格された。そして40歳前後に事務所を開業された。
彼女は、そんなご主人を結婚以来支え続けてきた。
昨日、彼女に喜んでもらいたくって、ひと手間かけて作った「サバの味噌煮焼きネギ添え」と「かぶの粕煮」をお届けした。
脂ののった秋サバだとなお良かったけれども、勘弁していただく。
友人とは食の嗜好が似ているから、、日常生活がままならない彼女はとても喜んでくれた、
サバの味噌煮を手作りしながら、いつの間にか、姑さんと同じことをしている自分に気づかされた。
若いころ「嫁と姑は相似形」、姑さんにそっくりになるものよと聞いたことがあった。
私は従順にも、姑さんを見習いながら暮らして来たところがある。
うちの人にとって、母親は好みのタイプの女性だったからなおのことかな?
姑さんに近づきたい、私なりに学ぶ(真似ぶ)が如く頑張ったが、人間の基本的な部分、つまり性格が同じではないことに40代になって気づかされた。
それからは、自分は自分らしく生きようと、私なりに結論がついた。
そしていまの私が存在する。
(2021.02.01 08.44 記す)