桜の花とふるい家族写真
本当に寒い日が続く。
ようやくご近所の桜の花が8分咲きとなった。
60数年前、桜のお花見した時に写真屋さんから撮っていただいた、一枚の懐かしい家族写真が私の手もとに残っている。
両親は30代、弟は幼稚園、わたしは小学校3年くらいだった。
家族写真の裏書には亡き父の筆跡で、その日のことが記されてある
その当時、加治川堤防の桜並木は6000本、数十キロにも及び日本一、いえいえ世界一の桜の名所となっていた。
それはそれは、美しく手入れの行き届いたソメイヨシノの桜並木であった。
「わぁ~きれい、わぁ~きれい、とっても綺麗」子供心にもその満開の桜の美しさに非常に感動し、はしゃいだあの頃の記憶が、いまも鮮明によみがえる。
長堤10里続いた桜並木は、昭和41、42年ころ相次いだ水害により、堤防改修工事が行われ、美しい桜並木はその姿を消してしまったが、いまは外堤に2000本の桜並木が美しい姿で再現されているという。