広い家とコロナの相関関係
本物志向で、全てにおいてこだわりのあるうちの人は、50代後半に家を新築した。
数寄屋住宅の本を購入して、その本をみながら遂に設計図を完成させた。
その設計図をもとに、一年近くかけて数寄屋風の木造住宅を造っていただいた。
三世代で住むにはよかったが、資産家でもないのにこんなに大きな家を建ててと息子に言われた。
世代交代するのに、諸経費や固定資産税のこと、これからは修繕費がかかってくるので広い家は維持が大変。
そんな話の最中にコロナ騒動が始まった、お陰様で私はこの広い家で有難かった。
いま国は自宅療養に切り替えている。
精神的にもどんなに大変か。
お陰様で家が広いと、家族間の喧嘩もない、しいて言えば、私共老夫婦が遠慮なく言い合うことくらい。
喧嘩しないで、と孫に言われたことがあったが、うちの人は意見の食い違いだよと言っている。
14日のお盆に息子一家と会った方が、15日に熱が出たので、夕方お医者さんに行って抗体検査をしていただいたところ、陽性らしくその後PCR検査になったという。
16日の夕方保健所から連絡が入るのを待っているというご家族からの連絡。
16日の午後になって、ご心配をおかけしましたがお陰様で「陰性」でしたと連絡が入った。
高齢の私たちは2回目の予防接種を受けて10日経っていたので少しは安心していたが。
息子一家は判明するまでの1日弱を、濃厚接触者になったらと心穏やかでなかった様子で、その間家に籠って気が気でない様子だった。
仮にも自宅療養になっても、広い家だからこんな時などその点は安心なのだが。
とにもかくにも家族みんなで、胸をホッとなでおろした。
コロナ感染には、家族は十分に気をつけてはいるつもりなのだが。
人口密度は低いが、高速のインターからは賑やかな町が広がっているのがよく見えるし、地場産業も盛んなところ県外ナンバーの車をよく見かける。
最近では、新型コロナウイルス変異種、デルタ株が多いと聞くが、ラムダ株も入ってきたことを耳にした。
とっても恐ろしく怖い事だけれど、家族の中で年長者の私は家族の盾となり、庭仕事をし気を紛らわしつつ、健気に平然を装っている。
(2021.08.18 水曜日 14:52 記す)