癌治療で入院した日の記憶
一昨年の11月28日(月)肺腺がん治療で入院した日だ。
71歳だった。
肺癌専門の主治医の先生がついていてくださる。
看護師さんは不安や悩みはありませんか、と優しくサポートして下さる。
本当に心強かった。
すべてをお任せしよう。
私には人生を一応仕上げたという安堵感があった。
癌という病であったが、それ以上に人生で初めて一人になれた開放感は嬉しかった。
私はその頃、趣味程度の仕事をしていた。
時代が要求するニーズに適う方法を模索しているところだった。
まだやる気に満ちていた。