大好物のお魚のオンパレード
何となく予感がして、用をたしたその足で隣接する市にあるスーパーに寄った。
やっぱり私の予感は的中していた。
鮮魚売り場には主人が大好物のお魚が並んでいた。
今が旬の秋田産「甘鯛」、新鮮で姿が良かった。京都の料亭でお馴染みの「ぐじ」というお魚
主人の好みの背開きにして降り塩をしたところ
「甘鯛」は毎日食べても飽きないほど好物だと知っているので私は、ついつい買ってしまう。
さらに、旬を過ぎた「柳カレー」も買った。
頭と内臓を取り除き「柳カレー」の背に包丁で一本の筋を入れ降り塩をして、またまた一夜干しをする
一夜干しをすると水分がぬけ旨みが凝縮する。
お刺身のコーナーでは岩船産「フナベタのお刺身」があった。
「フナベタのお刺身」は取り扱っているスーパーはほとんど見かけない。
食い意地の張っているうちの人は、好物のものがあるとご機嫌になり口数が多くなる。
さらに寺泊のアメ横で丸物の「ヒラメ」をさばいてもらってきた。(別行動で主人が)
そして彼は、昆布〆を作った。
彼の食の嗜好は淡泊で繊細な味のお魚を好む。
冷蔵庫のなかった昭和16年生まれの彼は、子供のころから「お刺身」を食べていたという。
私はびっくりしたことを覚えている。
食に関しては頑なまでに、食べたいものだけを食べる、それも日本海の荒波にそだった地魚が好きという。
一生を通して、自分本位を貫き通せる境遇でいられるって、なかなか出来ないし、いないものと感ずる。
今でも私はうちの人の食の嗜好に合わせているが、まあこれで彼が幸せならこれでよかったのかもしれない。
(2021.06.08 火曜日 10:53 記す)