私の悪いところ
私の悪いところはエネルギー(体力)がないのに気力で頑張ってしまうところ。
いまもそう、夏の疲れが出ているのに、手を抜くことができない。
午後になると、動きたくなくなる。
それで、午前中に「ロールキャベツ」を作ることにした。
茹でたキャベツの葉を数えたら20枚あった。
20個のロールキャベツを作る。
主人がそばにいたので「私は本当に困ったもの、エネルギーがないのに気力で、頑張ってしまうところがあるわよね」と話しかけた。
気力、体力ともどちらも備わっている主人の返事はなかった。
私の言っている意味が理解できない、主人からしたらそんなの普通のこと、でも私はねぎらいの言葉が欲しい。
主人は、現役時代、仕事上で難題を抱えていることが多かった。
例えば解決の糸口さえ見つからないほどの仕事であっても、それは必ずやり遂げてしまうタイプだった。
意欲的に果敢に挑戦し、達成感と充実感をあじわう人だったし、まだそのへんはいまでも変わってはいない。
だから、仕事上の難問題など、いまから心配したり、憂いたりしなくてよい、そのときになって頭を使えばよいと自信に満ちていたものでした。
それが、仕事上の主人のポリシーのひとつ。
だから、仕事が心配で眠れないなど一度もなかった。
あっそういえば、お膳にそろえた「おつまみ」で1時間半の晩酌、いまは短くなって1時間、食い意地の張っている主人は、その晩酌が愉しみで、人生ここまで頑張ってこれたといっても過言ではない。
何も出来なかった私は「意のまゝに生きる人」に「意のまゝを受け入れ寄り添って」きた。
「エネルギー」のない私は、ただひたすらそのうしろを「気力」で走り続けている。