ハーブ研究第一人者 広田せい子先生に影響を受けたこと
メインガーデンは雑木の庭、花壇ありハーブありキッチンガーデンありビオトープありの何でもありの我が家の庭。
70センチの高さの場所に植えてあるローズマリーを朝一番に切ってきた。
孫のお弁当に、鶏もも肉のローズマリー焼きを作って入れてあげた。
薄紫の小さなお花が咲く、ほふく性ローズマリーが垂れ下がってこんもり生え茂っている。
余りにも繁茂し過ぎて、あるときはイタリアンレストランに、抱えきれないほどお持ちしたことがあった。
昨年はリースをたくさん作って出品した。
だいぶ切り詰めたところ、今年はローズマリーに新しい枝がたくさん伸びている。
私はハーブを利用するたびに、園芸家・エッセストのハーブ文化研究所主宰広田せい子さんを思い出す。
広田せい子さんは英国ハーブソサエティー永久会員、アメリカハーブ協会終身名誉会員、英国立園芸協会日本支部理事などを務められ、ハーブ普及にご尽力されていた。
広田さんは、1985年からNHK趣味の園芸にレギュラー講師として出演されたほか「実践によるハーブの啓蒙活動」を全国各地で行っていらっしゃった。
地方に住んでいる私は、彼女の「NHK趣味の園芸」を楽しみにかかさずみていた。
彼女の、物静かで包容力をお持ちの雰囲気と、素のままの飾り気のない、そして物腰の柔らかな印象は、画面を通して私には感じ取れた。(福島 禅寺のお生まれだそう)
私は彼女の人柄が大好きでファンになった、それもきっかけでハーブの虜になってしまった。
ハーブのある暮らしにすっかり魅了され、ハーブを育て楽しんでいた、私は40歳になっていた。
そのころからハーブはブームになっていった。
私の暮らし方に少なからず影響を与えて下さった広田せい子さんをふと思い出す。
キッチンに居場所のある私は、そのころを振り返り、そこそこ愉しんでいる。
活動的だった若かったあの頃から、30数年の歳月が過ぎてしまったが、年齢相応に楽しめる幸せな時間が私にはまだ残っている。
(2021・06・25 金曜日 05:43 記す)