生きているって素晴らしい
主人は私よりも先に逝ってしまうのでは、と時々考えることがある。
広い庭で様々な庭仕事をしている。
庭仕事をする体力は高齢者とは思えないほど。
その力強さや食欲旺盛さに、私のほうが先に逝きそう。
私のほうが悲鳴を上げている、身体付きが全然違うもの。
今日も庭に出て朝仕事をしている。
雨の朝なのに私に茄子を捥いできて、味噌汁を作ってくれという。
あなたが捥いで来たらといったら、大きく育った新鮮な丸茄子を4個持ってきた。
あぁ~生きていればこそとその時思った。
一番大きいサイズの丸茄子は、輪切りにして、油を敷いたフライパンで焼いて朝食に食べたいという。粉辛子に少量のお湯を入れ辛みを出した。チューブの辛子は好まないので、先回りしてからい辛子をこしらえた。
辛子醤油で食べるのが好き、かれの好みは全て把握している。
さらに茄子の味噌汁を作ってあげた。
「私は何でもしてあげますから」の境地に達しつつある。
相手もそう、自分もそう、高齢者の心境がひごとに変化してゆく様は面白いものがある。
(2021・06・23 水曜日 08:34 記す)