赤く染まった一本のモミジ
地方新聞の「弥彦公園もみじだより」によると、もみじ谷は色あせはじめているが、まだ見頃の場所があるとかかれていた。
紅葉のチャンスを逃してしまったようだが、コロナ感染拡大をニュースなどで聞くにつけ、やはり今までのように軽々と出かけるべきではないと私は思った。
そうだ廊下から庭の「一本のモミジ」を眺めよう。
綺麗な赤いろに染まってひときわ美しいモミジであることを、ファインダーを覗いたとき私は始めて知った。
不覚であった自分に気づいた。
外掛けの簾(すだれ)ごしに透けてみえる「真っ赤に燃えるモミジ」。
最後の命を燃やし、はらりはらり一枚づつ散りゆく
簾(すだれ)に透けてた「一葉のモミジ」は川の流れに浮かんでいるよう。
わたしは写真によって、その燃える赤いモミジの美しさに感動した。
有り難い、家にいながら紅葉がみれた、その幸せを心に包み込んだ。
(2020.11.20 8:56 記す)