師走に「むべ」の果実を収穫
ムベの苗木をホームセンターで買ったのは、もう20年もまえのこと。
つる性植物「ムベ」の棚はベランダに降り注ぐ強い日差し除けになっている。
春になると、たっくさんの雌花雄花が咲きます。
自然に任せているので結実するのは数十個ほど。
アケビに似ているが、常緑でこの当たりでは殆ど見かけたことがない。
12月、収穫そびれた実がまだなっていた。
果実を半分に割り、種の回りのゼリー状の果肉をグレープフルーツスプーンですくって「すなぶって(方言)」食べます。
見た目はパッションフルーツのようですが、芳香はなく上品な甘さがあります。
若いころは種を除いたわずかな果肉でジャムを作ったことがありました。
「むべ」の語源は、その昔天智天皇が近江におでましになった際、子だくさんの長寿ご夫婦に出会われたそうです。
天智天皇は、そのご夫妻に子だくさんと長寿の秘訣をお聞きになったところ、ご夫妻は私たちは「無病息災」になるという、この果実を毎年秋になると食べていますと。
すると天智天皇は「むべ(いかにももっともなことの意味)なるかな」と申されたとか
以来この果実を「ムベ」と呼ぶようになったという、言い伝えが残っているそうです。
わたしはムベが常緑であり、春アイボリーのたくさんの小さな花が咲くこと、秋に赤紫の実がなることを楽しんでいます。