桜にまつわるお見舞い
12月中旬に怪我をした親友がまだ右足が完全ではないよう。
「若い時と違って治りが遅いようね」と彼女は話す。
外出はもとより車の運転が出来ないことが、一番の苦痛らしい。
彼女がこよなく愛する桜(啓翁桜)を花器に生けて見舞った。
右足を引きずりながらも最低限の家事はしているという。
外出できない彼女を、お食事にお誘いした。
「ありがとう」と、とっても喜んでくれた。
私が癌治療で入院していた当時、彼女は私の容体を心配し、気分転換に桜の花見に連れ出してくれたのだった。
川べりの満開の美しい桜並木、その思い出のシーンは今も心によみがえる
お互いさま50年以上つづく古くからの親友。
苦しい時も楽しいときも心を共にしてきた。
今日は有り難う、親友の笑顔。
なんどもなんども手を振り、さよならしてくれた姿がこころに残る。
大切な友人の一日も早い回復を、祈らずにはいられなかった。