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お通夜での出来事

2018年11月3日 おでかけ [RSS][XML]

女学校時代の先輩の通夜は、大勢の参列者で交友関係の広さを物語っていた。
喪主のご主人は弔辞で「家内は陰になり、ひなたになり一生懸命家庭を守ると同時に、私をささえ会社を発展させる力にもなってくれました。」
「面倒見の良い気取らない、気さくな人柄の家内だからこそ誰からも愛されたのでしょう。今日あるのも家内のお陰です。」とも。
「うちの家内がこんなにもすごい人だったとは、今更ながらびっくりしました。」とも述べておられた。
参列者はちょっと早すぎる死を悼み、それぞれに故人を偲びご冥福をお祈りしたことでしょう。
私は年齢を重ね、がんを患った身なので、なおのこと遠からず訪れるであろう死を意識せざるをえなかった。
だから今をよりよく生きたいと深く心に誓った。
はな
更に、また何十年ぶりかでお会いした人がいた。
その時代の男性は高度成長期を支える企業戦士だった。
ご多分に漏れずわが家もそうであった。
思えば朝から晩まで仕事、寝るとき以外主人の顔を見たことがないほどの時代だった。
奥さんはいつも家庭を守り続けていた。
子育てに忙しい日々「亭主元気で留守がいい」との言葉通りの毎日であった。
当時の同僚だった女性にお会いした。
面影はあったものの私同様、すっかり彼女も年老いていた。
故人が引き合わせてくれたご縁でもあった。




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