さくら、さくら、待ちに待った桜の花の儚さ
マル夫さんと寿司ランチを終えて外に出ると住宅と住宅の間から、土手の桜並木のピンクが遠くに連なっていた。
遠くにみえる若い桜並木は河川工事を終えた記念の桜植樹なのです。
ランチに合わせて桜の花見先を変えた。
主人はそことは違う、風情ある古木の桜並木のあるところまで連れて行ってくれた。
さくらは満開になってしだれていた。
誰もいない、二人だけのつかの間の花見だった。
その日は午後から風が出てきた。
桜の花びらが風に舞った。
しだれた桜の枝が、風に吹かれゆらゆら揺れて写真に収めずらかった。
黒い幹に 緑色 桜色 黄土色 青色 4色の組み合わせを私は表現したかった。
ここの桜は管理されている様子は見受けられなかった。
それでも美しく咲いていた。
風に桜の枝が揺れている、私は風を避け桜の太い幹の影から「胴咲き桜」を静かに撮った。
古木の太い幹の樹皮はまだ十分に美しかった。
樺細工の素材だと思ったが、秋田を代表する角館の樺細工は山桜の樹皮で作られているという。
風情ある角館の街並み、皮細工が盛んなところだったことを思い出した。
若いころ友人とも、主人とも訪ねた想いでに一瞬ふけった。
主人マル夫さんと二人だけのさくら、さくら散りゆくさくらを眺めた。
・・・儚い美しさ、今日からしばらく花冷えが続きそう。
(2022.04.14 木曜日 04:59 記す)