2月の診察日
夫婦で月一回の定期診察日だった。
笑顔の爽やかな主治医の先生にお目にかかれることは嬉しい。
主人は脳のMRI検査、私は血液検査をしていただいた。
お陰さまで結果は、年相応のものはあるらしいが、とくだん生活面において気をつけることはないようだった。
病院に伺う前に、食い意地の張っている主人は、何時ものようにお気に入りのランチをすること、お気に入りの食材を買うことが、病が気にならないほどに嬉しいことのよう。
受診日の2~3日前になるとうきうきしだす。
近くに嫁いでいる大好きな次女を伴って3人で病院に。
それも主人が運転して連れていってくれるのだからすごい!
家族が気に入ってくれそうな夕食の松花堂弁当を、デパ地下で6折買う。
帰りはようやく落ち着いてゆっくり帰れる。
今年の冬は、まれにみる暖冬だったが、2月初旬からようやく訪れた寒波で、山間部では雪が積もっているよう。
「早春の川」「枯れススキ」「近くの青い山」「遠くに見える雪化粧した山々」のコントラストが、傾いた午後の陽射しに映えている。
風がとても冷たい。
写真を撮りながら、この日のことが、在りし日のことになることをふと思った。