ハザ木並木は保存されているのかしら?
今日は用件があって車で出かけました。
途中には懐かしい越後平野の原風景「はざぎ並木」がありました。
農業が機械化されるまでは稲作は肉体労働そのものでした。
実りの秋、ハザ木並木に横棒(竹)を数段渡し、そこに黄金に輝く首(こうべ)を垂れた稲穂を鎌で刈り束ねたものを、上で受け取る人と、下でうえに向かって投げる人の呼吸がうまく合いの手が必要な肉体労働でした。
その後、天日干しをしたお米を降ろす作業があります。
農家の方は非常に過酷な労働だったと思います。
精米になるまでに八十八回、人の手間が加わるから「米」の文字になったと、幼いころ両親から聞いたことを覚えています。
だからご飯はひと粒残らず食べるように厳しく躾けられた幼い日の思い出は、今となっては遠くなってしまった記憶です。
美しい日本の村の懐かしい原風景はいまは知る人が少なくなったことでしょう。
(2022.06.12 日曜日 18:59 記す)